ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
こんな風に一人の女の子の話で盛り上がる日が来るなんて。

しかもそれが恋々愛だなんて……。

半年前は想像もしてなかったな。

「あ……桜川」



奈雄輝のボソッと呟いた声に、俺たちは一斉に奈雄輝の視線の先を辿る。

そこには、こちらに向かって小走りに走ってくる恋々愛の姿が。

小走り、ってゆうか……ヘトヘト?

「み……みんなぁ!」

俺たちの元にたどり着くなり、膝に手を当てて肩で息をする恋々愛。

「って、お前どっから来てんだよ」

恋々愛たちと別れた場所とは真逆の方向から走ってきた恋々愛。

近くの階段を降りるだけで、歩いても1分もかからないところなのに。
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