ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
近づいてきた足音がピタッと止まったことで、私はハッと我に返って目を開けた。

“あの人”が来ていた方向へ視線を向けると、目の前には大きな背中が4つ……。

みんな……。

「何?」

行く手を阻む4人に、イラついた顔で敵意剥き出しな彼。

「俺は恋々愛に用があるんだけど」

「恋々愛ちゃんとどうゆう関係?」

今の声……凛音くん?

その声色にいつものような元気さはなく、声の高さも初めて聞く低さで。

凛音くん、怒ってる……。

「どうも何も──────────」

そんな凛音くんの質問に、彼はふっと鼻で笑うと、余裕たっぷりの笑顔を浮かべた。

「彼氏だけど?」

っ……!!
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