ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
こんなの黙って見過ごすなんて出来ないよ。

「みんな、優羅くんが好きなんです。お金とかじゃなくて、優羅くんの性格とか雰囲気とか、優羅くん自身の魅力に惹かれたんだと思います!」

「君……私に向かってそんなに上から言っているのか?」

眉間にシワを寄せて、楓くんにも勝るほどの怒り顔。

こ、怖い……!

私は震える拳をギュッと握って、必死に堪える。

……でも分かって欲しいから。

「優羅くんを助けてあげたいって、幸せになって欲しいって……みんな本当に優しい人たちなんです! 優羅くんのこと、大切な友達だって心の底から思っています」

「君は自分の立場をわきまえているのか? 誰に向かって発言しているのかよく考えなさい!」

ービクッ。
< 60 / 1,130 >

この作品をシェア

pagetop