ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
……また、“あの人”がここに来るの?

そこまで考えると、ズキズキと突き刺すような頭痛に襲われ、堪らず頭を押さえる。

「とりあえず、寮に帰ろう」

落ち着いた静かな梓川くんのその言葉に、私はコクリと力なく頷いた。

* * *

「みんな……ごめんなさい!!」

みんなと一緒に特別寮に帰ってきて早々、リビングに入ったところで、私は深々と頭を下げた。

また私はみんなに迷惑かけて……。

みんなもビックリしたよね。

「恋々愛ちゃん、顔上げて? 恋々愛ちゃんが謝る必要なんてないでしょ?」

凛音くんは私の肩を掴んで慌てて顔を上げさせる。

「謝る必要しかないよ……」

全部私がまいた種なんだから……。
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