ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
あんなことがあっても優しくしてくれるみんなに心が痛む。

「恋々愛……あいつが言ってたこと……」

ードクンッ。

私はみんなの顔を見ることが出来ずに、そっと顔を背けた。

“あの人”が言ってたこと──────────


“彼氏”


「ホントなのか?」

楓くんは、言いづらそうに言葉を紡ぐ。

「……うん」

私は小さく頷いた。

もう隠し通すことなんて出来ない。

私がみんなにずっと黙ってたこと……──────────
< 602 / 1,130 >

この作品をシェア

pagetop