ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
やだ……怖いよ……。

誰か、助けて……!!

そう心の中で願ってギュッと目をつぶった、その時───────

「あんた、何してんの」

!!!

すぐそばで囁かれた声にパチッと私は目を開けた。

あれ……手の感触が、ない?

そして、さっきまで感じていた気持ち悪い感触が無くなってることに気づく。

『次は桜庭学園前、桜庭学園前です。……左側のドアが開きます、ご注意ください』

駅に到着し、アナウンスと同時に開く目の前のドア。

ゾロゾロと電車を降りる人混みに紛れて、私もホームに降り立つと……。

「いてーよ、離せっ!」

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