ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
? どうしたんだろう……。

いきなりあんなに顔色悪くして。

呆然とそのサラリーマンの向かった先を見つめていると、ふと視界の端で金髪が動いたのに気づく。

あっ……お礼言わなきゃ!

私は慌てて人混みの方へ消えていってしまう金髪男子を追いかけた。

うっ……人多い……っ!

朝のラッシュで人が溢れかえる駅は、危うく彼の背中を見失いそうになる。

「まっ、待って……!」

私は必死に彼に向かって手を伸ばした。

あと、少し……!!

思いっきり伸ばした手が彼の背中に触れそうになった瞬間──────────

ードンッ。

「え? ……あわわわっ!!」
< 607 / 1,130 >

この作品をシェア

pagetop