ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
あ、藍澤くんが……私のことを!?

夢かと思った。

ずっと片想いだと思ってたから。

でも……いま目の前にいるのは紛れもなく、あの藍澤依織くんで……。

「俺と、付き合ってください」

キューッと胸が甘く締めつけられる。

こんなの、初めてだ……。

両想いってこんなに幸せなものなんだ。

「はい……! 私も藍澤くんのこと、好き……です!」

私は紅潮しきった顔で、頭を下げたままの藍澤くんにそう答えた。

「えっ!?」

私の返事を聞いて、驚いたように顔を上げる藍澤くん。

え? そんなに驚く……?

藍澤くんはキレイなアーモンドアイを恥ずかしそうに逸らした。
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