ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。


「目合ったら全部逸らされるし……俺、嫌われてるのかと」

あっ……。

心当たりのありすぎる話に、私は一気に申し訳ない気持ちに襲われる。

てっきり逸らしたことさえ気づかれてないと思ってたから……。

まさか、両想いとは思ってなかったし。

……でも、恥ずかしそうな彼の顔を見上げると、なんだか可愛くて。

「ふふっ」

「何笑ってんだよ。誰のせいでこんな……」

「ごめん……でも、可愛いなって」

顔を赤らめる彼が……。

私を真っ直ぐに見つめてくれる彼が……。

私のことを好きだと言ってくれる彼が、本当に大好きで。
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