ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「……ひゃい」

私の返事を聞くと、依織くんは満足そうに笑って私の頬から手を離した。

話されてもなおジンジン痛む頬。

これは……ヤキモチ?

「恋々愛」

「……んっ」

そっと顎を上げられ、重ねられる唇。

さっきまでの怖さは微塵も感じない、優しくて甘いキス……。

依織くん、少し独占欲強いみたいだし……。

きっと、ヤキモチ……だよね──────────?

初めて彼氏が出来た私は、彼のこの行動がただのヤキモチだと信じ込んでいた。

だけど、私の思いとは裏腹に、依織くんの私への態度はどんどん豹変していって──────────

ーバンッ!
< 615 / 1,130 >

この作品をシェア

pagetop