ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
凛音くん……。

その言葉がまた嬉しくて、私ももらい泣きしそうになってしまう。

「なに卒業みたいなことやってんだよ」

私と凛音くんのやり取りを見ながら、ふっと優しく笑う楓くん。

「俺たちもみんな、恋々愛ちゃんと同じ気持ちだよ。……だからこそ、恋々愛ちゃんを助けたい」

「対策を練らないとな」

風磨くんに、梓川くんも……。

みんな……ホントに私と同じ気持ちなの?

仲間だと、思えてもらえてる……?

胸の奥がキューッと苦しくなって、目頭が熱くなって、視界が滲む。

「あり……がと……」

「なんで泣くんだよ。マジで卒業式じゃねーか」

「だ、だってー!」
< 625 / 1,130 >

この作品をシェア

pagetop