ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
②彼女と買い物
◇凛音side◇
文化祭があった翌日の月曜日。
「礼」
「「「ありがとうございました」」」
挨拶が終わると同時にざわめき出す教室。
僕はくるりと後ろの席を振り返った。
「恋々愛ちゃん、行こっ!」
「あ、うん! ちょっとまってて」
そう言って彼女は、せかせかと鞄の中に色んなものを詰め込んで帰り支度を始めた。
昨日、りょーくんが言い出した提案……。
それは、いつ現れるかわからない恋々愛ちゃんの元カレ───藍澤依織に備えて、毎日1人ずつ交替で恋々愛ちゃんと一緒に帰ること。