ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
……みんな。

隣には生徒会のみんなと優羅くんのお姉さんが、私と同じように頭を下げていた。

「何度言われても変わらん!」

それでも、お父さんは私たちの願いを聞き入れてはくれなくて……。

私たちの説得を一蹴して再び歩き出す足音。

どうやっても、何を言っても……優羅くんのお父さんには伝わらないの?

優羅くんと雅さんを助けることはできないの……?

そう諦めかけてギュッと拳を握った、その時────────

「待ってください」

静かな廊下に響いた力強い声。

……この声!

「なんだ、まだ何か──────────っ!!」
< 63 / 1,130 >

この作品をシェア

pagetop