ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
目的地につけずにいたら、恋々愛ちゃんはずっと不安気に困った顔をするだけ。

そんな顔より、喜ぶこの笑顔が見たい。

「もうそろそろ目的地教えてくれても良くない?」

さっきからどこに行くのか聞いても、恋々愛ちゃんは「後で」と言うばっかりで、教えてくれなくて。

ナビを覗き込みながらサポートはしたものの、スマホの画面には目的地までの時間と道のりしか表示されてなくて、どこ向かってるのかは謎のまま。

恋々愛ちゃんが行きたいところってどこなんだろ?

それになんで教えてくれないんだろ。

もうそろそろつくみたいなのに……。

「……実はね?」



ピタリと足を止めた恋々愛ちゃんにつられて僕も足を止める。
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