ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
それに冬にはぴったりの素材だし。

まぁ、確かにコーデュロイは恋々愛ちゃん持ってなさそうだし、そもそも選びそうにないジャンルだと思う……。

だけど、似合う自信はめちゃくちゃある。

ーシャアァァァァァ。

「凛音くん……」

僕を呼ぶ可愛い声に、そっとカーテンが開けられた試着室へ目線を移した。

わっ……。

「可愛い……すっごく可愛いよ! 恋々愛ちゃん!」

コーデ考えてる時に想像したまんま……いや、それ以上に可愛い。

「ほ、ほんと? ……でも、凛音くんのチョイスのおかげだよ」

等身大の鏡に映ってる自身に照れ笑いしながら、鏡越しに僕を見つめる恋々愛ちゃん。

自分で選んでおきながら、ほんとにナイスチョイスだと思う。
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