ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
??

不思議に思った僕は首を傾げながらその視線の先を追う。

んー……あの藍澤依織って人がいる訳でもないし、羅桜高校の人もいなさそうだけど……。

だれか知り合いでもいたのかな?

「恋々愛ちゃん?」

「へ? ……あ、ごめん! あのヘアアレンジ可愛くて見とれちゃってて……」

僕の呼び掛けにハッと弾かれたように我に返った恋々愛ちゃん。

ヘアアレンジ?

僕は再び恋々愛ちゃんが見ていた方に視線を向ける。

あぁ……あの子の髪型かな?

恋々愛ちゃんが見とれてたのは、きっとキレイに編み込みがされた二つ結びの女の子だと思う。

……そういえば、恋々愛ちゃんっていつも髪おろしてること多いっけ。
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