ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「すごーい! 凛音くん、ほんとにありが──────────」

ーコツン。

僕の方を振り返ろうとした恋々愛ちゃんの肩口に、僕はそっとおでこを寄せた。

嬉しそうな声……。

恋々愛ちゃん、今、きっとすっごい笑顔なんだろうなぁ。

「え!? 凛音くん!?」

今度は驚いた声。

顔見てないのにあわあわしてるのが伝わってくる。

「ここ死角だし、誰にも見られてないから」

だから……もう少しこのままで。

だって、こんなに可愛い笑顔とこんなに可愛い声で……彼女になったら幸せだろうなぁ、とか言われたらさ……。

ードクンッ、ドクンッ。

……嬉しすぎて。
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