ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
っ!!

追い討ちをかけるようにそっとおでこに触れた温かくて優しい手。

……ホントに、天然で鈍感なのは罪だよ。

僕はそんな小さな手を握って、ゆっくりと顔を上げた。

「え、あっ……」

僕の方を振り返って、握られた手を見つめながら顔を真っ赤に染める恋々愛ちゃん。

可愛い……。

上目遣いで照れた顔見せて、こんなに無防備で。

もう抑えきれないのは、ハグ欲の方じゃない──────────

「恋々愛ちゃん」

「?」

照れたせいで熱っぽい瞳が僕をそっと捉える。
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