ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
優羅くんの好きな人は私なんかじゃ──────────

「幼い頃からずっと想っている子がいます。忘れようとしても忘れられない子が……。その子に想いを向けたまま、雅さんと結婚することはできません」

「優羅……」

真っ直ぐすぎる言葉と力強い瞳。

そんな優羅くんの言葉にお父さんは苦虫を噛み潰したような顔で落胆し、優羅くんの肩から力なく手を下ろした。

こんなに真っ直ぐだと、何を言ってもムダだと確信したのだろう。

やっぱり、私や生徒会メンバーの言葉より、一番効くのは優羅くんの本当の気持ちだよね。

「月武さんにはなんて言うつもりだ」

「僕からしっかりと説明します。わかって頂けるまで」

どこまでも力強い優羅くんの言葉。
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