ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
その顔もまた可愛いんだけど。

「ごめんごめん」

「もう……」

恥ずかしそうにいじけた顔。

ほんと、恋々愛ちゃんは色んな表情を見せてくれて、ずっと見てても飽きることがない。

見てるだけで幸せって最高すぎ……。

「あ、これ……!」



突然何かを思い出したかのようにハッとした恋々愛ちゃんは、シアタールームを出る時にギュッと抱きしめていた俺のブレザーを俺に差し出した。

あぁそーいえば、上映前に恋々愛ちゃんに掛けたんだったっけ。

さっきまで恋々愛ちゃんが膝にかけてて、今まで抱きしめてたブレザー……。

……って、俺は何考えてんだ。

考え方が変質者すぎるだろ。
< 685 / 1,130 >

この作品をシェア

pagetop