ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
俺はそんな煩悩を振り払うように、恋々愛ちゃんからブレザーを受け取ってサッと羽織る。

あ……恋々愛ちゃんの匂い。

ードクンッ、ドクンッ……。

ブレザーからふわっと香った甘い匂いに、思わず暴れそうになる心。

匂いだけで欲情とか、俺さすがにヤバすぎる。

重症どころかもう末期だろ……。

「そのブレザーすごく風磨くんの匂いした!」

「え? あ、ごめんフレグランス強すぎたかな」

もう使い慣れたフレグランスに鼻が慣れてしまって気づかなかったけど、これそんなに匂いついてたのか?

恋々愛ちゃんの言葉に、俺は咄嗟に腕を鼻の近くへ。

うっ……。
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