ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
俺のフレグランスどころか、恋々愛ちゃんの匂いしかしない……。

しかも欲情しないように気付かないふりしてたのに、思い切り嗅いでしまった。

「ううん! 風磨くんの匂い、いい匂いだから好きなんだ」

っ!!!!

ードクンッ。

……なんでそんな笑顔で。

“好き”とか言うかな──────────

「? 風磨くん……?」

真っ直ぐに恋々愛ちゃんを見つめれば、満面の笑みだった恋々愛ちゃんの顔は、キョトンと顔へと変わって。

恋々愛ちゃんが好きなのは、俺の匂い……このフレグランス。

俺自身じゃない……。

そんなの考えなくてもちゃんとわかってる。

「俺も好きだよ」
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