ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。

⑤彼女と水族館






◇涼side◇

ー木曜日。

「お疲れー」

「涼先輩、ありがとうございました!」

「お疲れ様です!」

後輩たちに見送られながら、俺は足早に部室を後にする。

最近は就活も落ち着いたから、気分転換にサッカー部に顔を出すことが多い。

だけど……。

今日は恋々愛と帰る日だから、少し早めに切り上げる予定だったんだけどな。

しかし、サッカー終わるまで待つって言ってくれた恋々愛に甘えて、いつものごとく夢中で最後までやってしまった。

「あ、楓くん! お疲れ様」
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