ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。

⑥彼女とカフェ






◇優羅side◇

ー金曜日。

HRが終わったと同時に、どっとざわめき出す教室で、俺はゆっくりと帰り支度を整える。

ーキュッ。

鞄のチャックを閉めて席を立ちながらそっと前の席の彼女の様子を伺えば、まだ帰り支度は進んでいないようで。

ここ最近、ずっとこんな感じだ。

「恋々愛、行こう」

「へ? ……あ、うん」

俺の呼び掛けに手早く荷物をまとめる恋々愛。

心ここに在らずっていうのが丸わかりだ。

……まぁ、その原因はちゃんと分かってるけど──────────
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