ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
ードクンッ。

また……。

満面の笑みで俺に向かってそう言う恋々愛。

花火大会の日、チョコのカップアイスをあげた時と完全にデジャヴだ。

「……あれ? でも、そういえば私犬が好きって言ったことあったっけ?」

「いや、なんとなく好きそうだなって……行こう」

「あ、うん!」

俺は追及される前に、恋々愛をカフェの入口へと促した。

なんとなく好きそうって……なんだよその苦しい嘘。

そうは思うけど、こんなあやふやな回答でも恋々愛は疑うことなくすんなり信じてくれて。

相変わらずどこまでも素直だな……。

ーカランカラン。
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