ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
カフェのドアを押し開けると、軽快なベルの音が鳴り響く。

それと同時に走りよってくる小さな影……。

「わっ! 可愛い~!」

恋々愛の足元に飛びついてきた小さな茶柴。

その子を抱き上げて、恋々愛はスリスリと頬を寄せた。

…………。

高校生になった今、相手が犬だとわかってても、やっぱり少し妬いてしまう。

俺も変わってないな……。

「いらっしゃいませ。2名様ですか?」

「はい」

「こちらへどうぞ」

人当たりのよさそうな店員さんに促されるまま、席へと向かう俺たち。

恋々愛の腕の中では、茶柴が気持ちよさげにスリスリと恋々愛に擦り寄っていて……。
< 759 / 1,130 >

この作品をシェア

pagetop