ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「あなた可愛いね~」

恋々愛は席に座るなり、そう言いながら茶柴の頭を撫でたり頬を撫でたり。

俺はテーブルに頬杖をつきながらその穏やかな光景を眺めた。

茶柴には嫉妬するが、それよりなにより──────────

……恋々愛、笑ってる。

茶柴を見つめて目を細めてふわっと笑う恋々愛。

その姿は12年前に見た光景そのもので。

そう……俺はこの笑顔が見たかったんだ。

全然変わらないな……。

無邪気に戯れる姿もそのまま。

……可愛い。

「キャンっ!」

ードスッ。

!?
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