ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
それぐらい、あれから時間が過ぎたってことだよな……。

「優羅くん、わんちゃん似合うね!」

っ!!



『ゆーくん、わんちゃん似合うね!』



ドクンと脈打つ心臓。

目の前には同じように豆柴を抱きながら、俺の方を笑顔で見つめる恋々愛。

びっくりした……。

昔と同じこと言うとかあるか?

“思い出した”のかと思ってしまった……。

俺はホッと胸をなでおろしながら、そっと冷や汗を拭う。

「優羅くんって猫っぽいから、猫が好きだと思ってたけど、意外と犬派なんだね」

「え……」
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