ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
明らかに俺の元にいる二匹は遊んでるようにしか見えない。

よいしょっ、と……。

ぐっと力を入れて、押し止めていた小さな2つの体を足の上で抱え直す。

するとゴロゴロと甘えるように体をくねらせて……。

さっきまで俺で遊んでたくせに。

翻弄するその可愛い姿はどこか恋々愛に似ている。

無邪気で素直で真っ直ぐなのに小悪魔で。

昔から恋々愛は魔性だったもんな。

「ねぇ、優羅くん」

「ん?」

ワクワクしたような恋々愛の声に、手元の二匹に向けていた視線を恋々愛の方へ向ければ、キラキラとした瞳と目が合って。

「あそこ行ってもいいかな?」

そう言いながら遠慮がちに指さす方は、豆柴たちが遊び回ってるゾーン。
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