ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
相変わらず仲良しだな……。

自分の荷物を持って優羅くんの豪邸から出ると、生徒会のみんなが車のトランクに荷物を詰めて車に乗り込んでいるところだった。

少しは……男の子に対して耐性出来たかな?

優羅くんともあんなに自然に話せたんだし、ほんの少しだけどマシにはなったはず!

私は自分の小さな前進にグッと小さくガッツポーズ。

「恋々愛」

「! は、はい……!」

背後からの私の呼ぶ声に、私は慌ててガッツポーズを下ろして振り返る。

「あ……優羅くん」

そこには、優羅くんが私と同じように荷物を持って玄関から出てきていた。

そして優羅くんは一歩一歩、私のそばまで歩み寄って来て──────────

「ありがとう」
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