ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
『好きな人がいる。ずっと片想いしてる人』

『僕にも好きな人がいるんです。雅さんたちを見ていたら、僕もその人を諦めたくないって尚更思えました』

『俺、恋々愛に告白する』

俺だって……この気持ちを恋々愛に伝えたい。

だけどもしも……もしも、万が一でも、恋々愛も同じ気持ちでいてくれたら……付き合うことが出来たら……。

そもそも、一緒に暮らしてる時点でいつ思い出させてしまうか分からないのに、今よりも距離が近くなって一緒に過ごす時間が増えたら、より思い出す確率が上がってしまう。

恋々愛を諦める気は無い……でも、どうしたらいいか分からない……。

その狭間で葛藤する毎日。

……でも、いつも結局──────────

目の前で鼻歌混じりに白柴の頭を愛おしく撫でる恋々愛にそっと視線を向ける。

この笑顔を見れなくなるって考えたら、言えるわけが無い……。
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