ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
それって一番最初じゃん!

最初っから全部聞かれてたってこと!?

顔がさらに紅潮するのが分かった。

「さ、最初っから聞いてたんならもっと早く登場してくれても良かったんじゃ……」

「恋々愛があまりにも熱弁してたから邪魔しちゃ悪いかと思って」

「なっ!」

またそうやって意地悪なこと言う。

私、とっても怖かったんですけど!!

しかも熱弁ってイジってるよね!?

恥ずかしくて顔が真っ赤に染まる私に対して、優羅くんは涼しい顔のまま。

「でも──────────」

……あっ。

ードクンッ。

「ありがとう」
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