ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
こんな私のことを好きになってくれて。

……でも、私が出した答えは。

『ごめんなさい……』

恋愛対象として楓くんたちのことを見ていなかった。

依織くんのことをそのままにして付き合えない。

楓くんたちの気持ちに答えられない理由は色々あった。

だけど……一番の理由は、心の中で引っかかる何かがあったからだ。

その“何か”の正体は分からないけど……。

でもそれはきっと、大事な“何か”で。

『うん』

みんな、私の答えにただただ頷いた。

私の答えを分かっていたように、優しく微笑んで……。

そんなみんなの笑顔にどれほど救われただろう。
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