ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
それ以降も、みんなギクシャクすることなく普通に接してくれて。

でも、みんな今までとは少し違う。

みんな、抱えていた何かを出せてスッキリしたみたいな感じで。

前よりも心の距離が近くなった気がする。

ちゃんと“友達”になれたような、そんな感じ……。

「残り1分!!」

あっ……。

司会の人がマイク越しに叫んだカウントダウンに、私はパッとビッグツリーへと視線を戻す。

いよいよだ……。

どんどん高まる会場の熱気と比例して、私のワクワクと浮ついた気持ちも更に高まっていく。

……あ、そうだ、“お願い”──────────

『駅前のビッグツリーはね、ジンクスがあるんだよ。点灯する瞬間に願い事をすると叶うって』
< 803 / 1,130 >

この作品をシェア

pagetop