ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
……っ!!

むっとしてた顔も一瞬にしてほどけてしまった。

優羅くんのレアな笑顔……。

それにまた胸が高鳴る。

「ゆーくんも恋々愛ちゃんも早くおいでー!」

あっ……。

元気なその声にハッとして振り返れば、林山くんがブンブンと手を振っていた。

照れてる場合じゃなかった……。

荷物乗せないと!

私は優羅くんと一緒にみんなのところへ急ぐ。

「ねーねー! 恋々愛ちゃんっていつからゆーくんのこと“優羅くん”呼びになったのー?」

「えっ?」

肩にかけた荷物をトランクに積むなり、トランクに座って足をプランプランさせている林山くんがそう尋ねてきた。
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