ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
口元から覗く八重歯。

その笑顔は見とれそうになるほどカッコよくて……。

思わず、昔の好きだった頃のような淡い気持ちに持っていかれそうになる心。

ちがう……これは本当の彼じゃないのに……。

頭では十分理解している。

それなのに……──────────

「恋々愛」

「んっ……」

甘い囁きと、甘いキス。

触れる唇が懐かしくて、暖かくて、優しくて……。

ダメなのに……。

こうやって受け入れるから、立ち向かおうとしないから、逃げるから……。

だから何も変わらないのに。
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