ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「りお……くん?」

結局、凛音くんの可愛さに負けて先に折れたのは私。

あぁ、恥ずかしい……!!

顔が赤くなった私とは対照的に、凛音くんは花が咲いたようにパァッと満面の笑みを浮かべて──────────

「わあ! 呼んでくれた!! 恋々愛ちゃんだいすきー!」

ームギュッ。

…………。

「「「あ………」」」

優羅くんも楓くんも凛音くんも声を揃えて、時間が止まったように固まった。

!!!!!

「きゃあああああ!!!」

ードンッ。

私は抱きついてきた凛音くんをまた思いっきり突き飛ばした。
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