ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
ツーッと堪えていた涙が頬を伝う。

この涙すら、あなたの心には響かない……。

「私は、依織くんのモノじゃない」

言った。

言ってしまった……。

依織くんに初めて逆らった。

……でも、もう逃げないって決めたから。

真正面から、ちゃんと依織くんとぶつかろう。

ちゃんと、解決しよう──────────

「依織くんのやってることは、私ってゆう大事なおもちゃを誰にも取られないように独占してるだけ……そんなの、恋人じゃない……」

付き合うっていうのは、お互いを思い合うこと。

だけど、依織くんは私の思いを聞くことなく、自分の思いを押し付けるだけ……。
< 830 / 1,130 >

この作品をシェア

pagetop