ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
③向き合う勇気
♡恋々愛side♡
ーゴンッ!!!
湧き出てくるのは、悲しみと怒りが入り交じった自分でもよく分からない感情で。
「痛ってぇ……」
私は無我夢中だった。
私に頭突きされた頭を痛そうに抑える依織くん。
私といえば、頭の痛みよりも胸の痛みの方が強くて、それどころじゃなくて。
「依織くんの──────────」
私の声に、頭を抑えながら鋭く私を見下ろす依織くん。
そんな彼を負けじと私も睨みあげた。
「依織くんの……バカ!」