ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「ごめんね……恋々愛ちゃん」

悲しそうなその声に顔を上げると、目の前にはシュンっと落ち込んだ凛音くん。

うっ……可愛い……。

落ち込んだ顔が捨て犬のようで、逆に私の方が罪悪感を感じる。

「大丈夫だよ」

そんな凛音くんを安心させるように私は笑ってみせた。

また気を遣わせてしまったかな……。

ーパンパンッ。

!!

「あんたたち早く乗りなさーい。明日学校でしょー?」

私たちの間に流れていた微妙な空気を一気に吹き飛ばしたのは、軽快に手を叩く音と優羅くんのお姉さんの声。

そうだった……明日からはまた学校だ。

早く帰らなきゃ!

私たちは残りの荷物を急いで詰め終えて、車に乗り込む。
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