ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「起きてんじゃねーか!」

そして続々と起き出す生徒会の面々。

みんな驚いた表情で私を見下ろしていて。

そりゃそうだよね……私も驚いたもん。

「恋々愛ぢあぁぁぁん!!」

大きな瞳に涙をたくさん溢れさせて大泣きしてる凛音くんは、駆け寄ってくるなり私にギュッと抱きついた。

懐かしいな……。

凛音くんに抱きつかれるなんて何ヶ月ぶりだろ。

抱きしめ返せるほどまだ身体は思い通りには動いてくれないけど、私はそんな風に泣いて喜んでくれる優しさが嬉しかった。

「よかった……」

静かに呟かれた声に目線をあげれば、優しく微笑む梓川くん。

その隣には少し涙目な風磨くんと、目線を外して鼻をすする楓くん……。
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