ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。

* おまけ *






* おまけ *

気づけば日は暮れてもう夕方。

あと少しで婚約の式典が始まる。

昨夜から何度も父さんのところに行ってみたものの──────────

「今から三浦工業との打ち合わせがある」

「もう出社する時間だ」

「電話だ。出て行ってくれ」

……と、毎回避けられる始末。

父さんはきっと、うすうす勘づいてる。

だから俺の話を聞くまいと避けてるんだ。

もう時間がないのに……。

ーガチャ。

俺は自室を出て、父さんの書斎に向かった。
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