ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
私の考えてることを察したのか、優羅くんはさっき買った飾りたちをダイニングテーブルに広げながらそう言った。

そう、なんだ……。

追加の買い出し……。

……ってことは、また優羅くんと二人きり──────────

ードクンッ。

そう考えるだけで、さっきまでの胸の苦しさも嘘のように胸が高鳴る。

優羅くんと二人っきり……嬉しい、けど……。

そっと視線を上げれば、飾りを一通り出してあれこれと手に取る優羅くん。

その整った横顔にまた胸が甘くときめく。

……やっぱり、ヤダよ。

こんな気持ちのまま、こんな雰囲気のまま、クリスマスパーティーを迎えるの。

こんな微妙な感じのまま、卒業するの──────────
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