ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
私は意を決してグッと優羅くんを見据えた。

聞いてみなきゃ……言ってみなきゃ、何も変わらない。

…………よしっ。

「ゆ──────────」

「恋々愛、これ、どれがどこに飾る用?」

あ……。

話しかけようとした瞬間、優羅くんが発した言葉とかぶってしまって、私は慌てて口を噤んだ。

タイミング悪かったな……。

「えっと……これは壁で、こっちはツリーで……」

ダイニングテーブルに広げられた飾りを飾る場所に分けて整理する私。

またどこかでタイミングを見計らって……──────────

そんなこんなで二人で飾り付けを始めて数分後。

「ふぅ……」
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