ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
黙々と手を進めてなんとか窓のステッカー貼りが終了。

そっと優羅くんの方を見つめれば、優羅くんも壁の飾り付けが終わって一息ついてるところで……。

これは一段落して話しかけやすいタイミング……!!

私は再びダイニングテーブルの飾りを手に取る優羅くんに近づいて話しかけようと試みる。

「あ──────────」

「恋々愛、次はどこする?」

え、っと……。

またまた息があってるのかあってないのか、優羅くんの声にかぶさって私の第一声が消えていく。

うぅ……。

話せてるけど、話せてるんだけど……!

「あとは……これを天井から下げて、ツリーの飾りつけするぐらい、かな」
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