ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「…………」

私の呼び掛けに無言のまま振り返ろうとしない優羅くん。

「ごめんなさい……私、鈍くて、優羅くんを嫌な気持ちにさせたことに気づけなくて……」

鈍感で察しが悪いのは元から。

どれだけ考えても、原因はわからないままで。

「だから、教えてくれないかな……?」

教えてくれないと、バカで鈍感な私は一生気づけない。

もう優羅くんを嫌な気持ちにさせたくないし、また前みたいに、優羅くんとたくさん笑い合いたいの。

「お願い、だから……っ」

ちゃんとなおすから……。

もう優羅くんが嫌がることはしないから。

だから……──────────





「もうこれ以上……離れていかないで」





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