ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
その全てが私の体を優しく包み込むようで。

「ごめん……」

………………。

「えっ……?」

やっと優羅くんの腕の中にいると理解した頃に、耳元で紡がれたのは謝罪の言葉。

なんで優羅くんが……。

謝らないといけないのは私なのに。

「ごめん」

っ……。

一回目の時よりもハッキリと発されたその言葉。

だけど、その優羅くんの声は切なくて、苦しそうで……。

その声を聞くだけで、私の心はギューッと締め付けられる。

「余裕無さすぎて、恋々愛にこんなこと言わせるまで気づかないで……」
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