ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
私の質問に涼華ちゃんはキョトンとしながらあっけらかんと答える。

いやいやいやいや……!!

「一人は危ないよ! もう外暗いし!」

夜道を一人で歩くなんて危険すぎる!

「大丈夫だよ。私顔怖いから誰も近寄ってこないって」

そう言ってニッと笑いながら不安がる私の頭をポンポンと優しく撫でる涼華ちゃん。

全然大丈夫じゃないよ……。

涼華ちゃんの笑顔に私の不安は募るばかり。

「恋々愛、心配すんな。俺が送るから」

…………へっ?

「はっ!?」

私と涼華ちゃんは勢いよく声のした方を振り返る。

そこには、上着を羽織りながら身支度を整える楓くんがいて。
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