ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
私もみんなの後を追って玄関の方へ。

「じゃあ恋々愛さん、また!」

「恋々愛ちゃんばいばーい!」

「お邪魔しましたー!」

「「またなー!」」

満面の笑みでブンブン手を振りながら寮を後にする風磨くんの兄弟たち。

あぁ、可愛い……。

「うん! また遊びに来てね」

私もみんなに向けてブンブンと手を振って応える。

「遅くまでお邪魔しました。では、明日また学校で」

靴を履いて大きな紙袋を持ち直すと、私に向けて笑顔でペコッと一礼する葵くん。

「はい! 葵くんが選んだ景品、大事に使いますね」

私もそれに応えてペコッとお辞儀を返す。
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