ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
楽しすぎて、幸せすぎて……。

高校最後のクリスマスにこんなにすてきな思い出を作ることが出来るなんて、1年前は想像もしてなかった。

羅桜高校に転入してきて、色んな人と出会って、優しい人たちに囲まれて。

それもこれも全部──────────

「リビング片付けよう」

「うん!」

隣でそう呟いた優羅くんを見上げて、私は大きく頷いた。

すると優羅くんはふっと優しく笑って……。

その笑顔にまた私の胸はキュンと疼く。

こんなにすてきなクリスマスパーティーが出来たのも、色んな人達に出会えたのも。

全部、優羅くんの『一緒に暮らそう』の一言から始まった。

「ありがとう」

それは、何回言っても全然足りなくて。
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